Wes Montgomery『フルハウス』比較レビュー

Wes Montgomery『フルハウス』比較レビュー
この記事はだいたい 5 分前後で読めます。

どういう基準でCDを買ったり音楽を聴くのですかと聞かれることがありますが、正直最近はDCCやmobil fidelityのリマスター盤を基準に購入しています。これらのリマスター盤には素晴らしいものもありますが100%ではありません。

特にDCC盤はロックには向いていてもジャズには向いていないと思っています。今回はDCC盤にこのアルバムがあったため購入を決定し、その他のリマスター盤も検討しXRCD、UHQCDを追加購入しました。別にWes Montgomeryが好きで購入したわけではありません。

Wes Montgomeryはジャズ・ギターリストでオクターブ奏法が有名です。ピックを使用しないで指で2つの弦を同時に弾く方法です。歴史に残るアーティストは常に独自のスタイルを確立している人が多い。葉加瀬太郎も昔テレビ番組で、演奏技術が高い人は山ほどいるので如何にして自己を確立できるかが成功の秘訣だと言っていました。

ピアノ、ベースともにパッとしない演奏だと感じてしまうのはファンの方に失礼だろうか。

3枚のアルバムを試聴して気に入った曲は次の3曲。『Born to Be Blue』のような曲調のものが主体のアルバムだと最高なのに。

おススメの曲
  1. I’ve Grown Accustomed To Her Face
  2. Come Rain Or Come Shine
  3. Born to Be Blue
Riverside Recordsと契約

このレーベルはビル・エヴァンス、チェット・ベイカーもアルバムをリリースしているのでジャズ・レーベルとしてはいい会社だと思っています。キャノンボール・アダレイも1958年『Somethin’ Else』のリリースの後から契約しています。

Dcc Compact Classics製CD

最も期待して購入しましたが、私としては期待外れの結果となりました。それはこれから紹介する2枚のCDの方が音質がいいと感じるからです。DCC盤で最も私にとって評価の低いアルバム。以下に気になった点を述べたいと思います。わざわざプレミア価格を出してまで買わなくてもいいでしょう。

  1. 音圧が少し低く音の鮮度が落ちているような音
  2. 躍動感がないため『Full House』がつまらなく聴こえてしまう
  3. 意外に低音が弱く中音域に厚さが感じられない

UHQCD

音質はこちらがおススメです。誰が聴いても比較レビューの3枚のアルバムの中で特別優秀な耳を持っていなくても聴き取れます。ビル・エバンスの『WALTZ FOR DEBBY』でUHQCD盤が音が静かでつまらなく感じましたが、このアルバムでは違う評価になりました。

  1. ずば抜けた透明感があり音圧の向上が嫌味になっていない
  2. 音に生命感が宿り『Full House』という曲が素晴らしいと感じた
  3. どの楽器もエネルギーに満ちていて退屈にならない

XRCD

限りなく自然な音色で音圧的にはUHQCDよりは低くDCC盤よりは高い。じっくりと聴きたくなるそんな仕上げです。どれか1枚を選択しろと言われたらUHQCDかXRCDのどれかと言った曖昧な回答になります。それは『Born to Be Blue』に限ってはXRCDの方がいいからです。

それ以外の曲ではUHQCDの方がいいと感じてしまうからです。Dcc Compact Classicsは何度聴いても好きになれず、特徴のない音になっていることが残念です。

  1. 音圧がUHQCDより少し低いが問題になるレベルではない
  2. 中音域に厚みがあるためベースとピアノの音がしっかりしている
  3. 高音域の透明感と抜けるような音の伸びがいい

この記事を書いた人

ogoe 男性

福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。

TOPへ