- JAZZ
- 2025年5月29日
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『Bill Evans at the Montreux Jazz Festival』と『Montreux II』
Bill Evans Trioのライブ盤としては、『Walt……
矢沢永吉、1949年9月14日生まれ。既に現在でも70歳は超えているのに現役バリバリのロック・シンガーだ。その生きざまにはスターを超えて神格化されてもいる。
でもこの人の凄さは、強さと弱さを強力に持ち合わせながらも親しみやすさというか身近さがあることだろう。この人の歴史を知ることは、人生を生きていく上で勇気を得ることになる。
2025年9月24日『I believe』がリリースされました。ドラマ『最後の鑑定人』の主題歌として収録曲の『真実』が採用されました。このアルバムが永ちゃんのラスト・アルバムになることでしょう。
『真実』という曲はスローテンポなバラードでとてもいい曲です。『Last Christmas Eve』よりもスローテンポな曲ですが、まったり感はないです。しかし他の曲がイマイチ冴えない。ロック色が濃い曲もありますが、古臭さがあってとても乗れる曲ではないです。バラードも似たり寄ったりな曲でつまらなかったです。

1996年リリースでサントリー BOSSのCMソングにもなった曲『もうひとりの俺』。アルバム『ALL TIME BEST ALBUM』に収録。布袋さんとの息がぴったりでこのアレンジが最高。矢沢さんのライブでギターリストを布袋さんにしたら絶対に盛り上がると思う。歴史に残る共演になることは間違いなし。是非実現して欲しいとファンとして望むばかりである。
オリコンチャート10位以内にランキングした曲で売れた曲をまとめました。ヒット曲が30年以上も前の曲でライブであれだけの人数を集客できるアーティストは矢沢永吉だけでしょう。
改めてヒット曲を調べて分かったのは、ナンバーワンヒットは2曲しかないという事実。
| 曲名 | 発売日 | 最高順位 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 時間よ止まれ | 1978年03月21日 | 1位 |
| 2 | アリよさらば | 1994年04月27日 | 4位 |
| 3 | YES MY LOVE | 1982年02月20日 | 8位 |
| 4 | 抱かれたい、もう一度 | 1981年04月25日 | 5位 |
| 5 | 東京 | 1993年02月10日 | 6位 |
| 6 | THIS IS SONG FOR COCA-COLA | 1980年03月10日 | 5位 |
| 7 | いつの日か | 1994年05月25日 | 8位 |
| 8 | ラスト・シーン | 1991年05月31日 | 4位 |
| 9 | PURE GOLD | 1990年05月23日 | 1位 |
| 10 | SOMEBODY’S NIGHT | 1989年04月26日 | 2位 |
| 11 | 夢の彼方 | 1991年04月19日 | 3位 |
| 12 | 涙のラブレター | 1980年05月10日 | 9位 |
| 13 | Anytime Woman | 1992年06月03日 | 9位 |
| 14 | 共犯者 | 1988年07月06日 | 6位 |
好きな曲が収録されているアルバムを辿って聴いてみたら良かったものをチョイスしました。10代で聴いて良かった曲がそのまま50代でも好きなままです。逆に50代になってから新たに好きになった曲はあるかと言えばないです。
直感的にいいと思えない曲は時間がたっても変わらないようです。他のアーティストの場合は良くあることですが。
今回使用したのは世界的にユーザーが利用しているサイト、RYMのレーティングをベースにALLMusicの評価を参考にしました。どちらも世界的に有名な評価サイトです。評価数が多いこともあり信頼度が高いです。
黒と言ったらいいか濃いこげ茶色のジャケットが渋い
名曲『YES MY LOVE』が生まれたアルバム。リズムがタイトで外人受けを狙っていたと思う。重いノリの『WITHOUT YOU』、切ないバラードの『LAHAINA』。舘ひろしの『冷たい太陽』に雰囲気が似ていると思います。
負けることなんて考えていなかった頃だと思います。
大音量で聴いて欲しいアルバム。ロックもバラードも心に沁みる。
1982年リリース。初の海外レコーディングで参加メンバーはドゥービー・ブラザーズやリトル・フィートで、TOTOのスティーヴ・ルカサーやジェフ・ポーカロも参加した。米国進出第一弾のアルバムで当時は世界を目指していた。
世界では通用しなかったかもしれませんが、アルバムの完成度は確実に上がってきています。『YES MY LOVE』が大ヒットしたため現在もファンの間では人気のあるアルバム。
『チャレンジなくして成長なし』
| 3 | Average |
| RYM Rating | 評 価 |
|---|---|
| Masterpiece | |
| Excellent | |
| Strong | |
| Good | |
| Average | |
| Mixed | |
| Poor | |
| Very Poor | |
| Awful |
上半身裸で隠すためにハナマルのような描画を入れたのかと思いました。当時はもう亡くなっている人のようで不気味でした。
音圧はそんなに高くないし、リマスターされていないところがいい。永ちゃんの歌は解像度が高いとイマイチ聴きにくい。少しフワッと感がある方が絶対に合っている。
アメリカ西海岸の乾いた感じと温暖な気候を感じさせるアルバム。日本人特有の湿っぽさもあるのが特徴。
車で片道1時間の海へのドライブに最適なアルバムです。2枚組なので時間的に丁度いいだけでなく、落ち着いた曲もあるのでアクセルを踏みすぎないでしょう。
1980年代の総集編的なベスト盤。『THE BORDER』と『THIS IS A SONG FOR COCA-COLA』が収録されているのが大きい。中々収録されているアルバムがない。
『コーラのCMはYes My Loveだけじゃない』
| 3.44 | Average |
ジャケット左のベンツは永ちゃんのベンツだと思います。撮影場所は渋谷かなあと思います。
日本語英語と言われればその通りかもしれません。普段英語を使っていない人が英語で話すと違和感がある感じです。それでもリズムとメロディーでそのハンディを乗り越えていると思っています。
当時グレていたり不登校の人に人気があったのは事実。
家から出るのが億劫と思ったらこのアルバムを聴いてください。
1982年リリース。『P.M.9』に次ぐ世界進出第二弾。英語の歌詞しかないのは外国人が全部作詞しているため。『ROCKIN’ MY HEART』はコピーバンドがこぞってライブ演奏していた曲。ノリがあってパンチの効いた感じが女性にも受けていた。
『IT’S JUST ROCK’N ROLL』もノリが重いですが名曲です。疾風のようなロックもあれば重いノリのロックもあるのが永ちゃんのロック魂です。
『人の評価は気にしない』
| 2.75 | Mixed |
トレンチコート着ている永ちゃんはこのアルバムだけだし、その他の写真でも見かけたことがないです。そしてギブソンES-335にビグスビーアームを付けているのが格好いい。
重いノリの曲が多いのが特徴。しかしそこが好きで良く聴いていました。このアルバムが最初だったのできっと偉大なアーティストになるだろうと予感させる音作りでした。
永ちゃんのアルバム構成として、軽快なロック、重いノリ、スローなバラードといった曲を散りばめますが、このアルバムは浮ついたところがない。オリジナル・アルバムの中では最高傑作だと思っています。
アルバムとしてここまで重い感じのものがなかったので、永ちゃんが疲れていたのか何かに行き詰っていたのかもしれません。マネージャーによる売上詐欺事件が影響しているのかもしれません。
真夜中にじっくりお酒と一緒に聴いてください。ぐっすり眠れると思います。
1983年リリースのアルバムで私が最初に買った永ちゃんのアルバムでもある。中学生の頃だがギターが格好いいと思って買ったのが動機。当時は『ミスティ』がヒットしました。
後半でベスト盤を紹介していますが、やはりオリジナル・アルバムで聴いて欲しいです。ヒットしていない曲でもアルバム全体で聴くと意味を感じるものが多いからです。
『フォーマルな恰好も似合ってるだろ』
| 3.25 | Average |
帽子姿も格好いい。そしてモノトーン調のジャケットがある曲を連想させてくれます。
アルバム全体として完成度は低く散漫な感じを抱いてしまいます。イマイチパッとしない曲ばかりです。リマスターから外れたアルバムですが、曲調を考慮してもリマスター効果はないでしょう。
自分のスタイルについて真剣に悩み、もがいていた頃だったのではないでしょうか。
アルバムの出来は別として、若き日の矢沢の声が聴きたい人にはマストでお昼くらいに聴くのがいいでしょう。
1977年リリースのサードアルバム。永ちゃんの声が若いと感じてしまう。名曲チャイナタウンがラストに収録されている。まだまだ模索しているというか、もがいている時代ではないだろうか。アルバム全体で聴いてみると何かが足りない。
『苦しくても名曲は生まれる』
| 3.36 | Average |
永ちゃんらしくないジャケット。口から星ビーム発射なんてウルトラマンでもないのに。変わりたかったのかもしれません。変身願望が強かったころの矢沢永吉。
音圧控えめでリマスターなし。このアルバムはリマスターしてもいい出来のアルバムです。オープニングの『ゴールドラッシュ』を聴いてると、永ちゃんは演歌も行けそうに思うのは私だけだろうか。
アルバムの中にヒットしそうな曲を入れるやり方から、アルバム全体で表現するようになった最初のアルバムだと思っています。
田園地方に出張したり旅行するときのお供に。
1978年リリースの4作目のアルバム。このアルバムあたりからアルバム全体で聴けるようになった。『時間よ止まれ』はヒットしライブの定番になっていた時期もあります。
また、ラストの『長い旅』が特に好きな曲なので是非聴いていただきたい。
『やっと見つけたぜ』
| 3.46 | Average |
1984年リリースのアルバム。アルバム・ジャケットが秀逸。たしか『あの夜』はウィスキーのジョニーウォーカーのCMソングになったはず。
赤のジャケットに永吉のイニシャルEを入れて、その中に夜に撮影した永ちゃんの写真を入れた秀逸なジャケット。
才能が枯渇したのではと思ってしまったアルバム。それだけ勢いがなくもぬけの殻のような曲調が多い。ジャケットが最高なのに内容がイマイチだったのはこのアルバムくらい。しかしラストの『回転扉』だけはいい曲です。
虚脱感というのが最適な表現でしょう。
何もやる気がしない時に聴いてください。きっと共感できるはずです。
1984年リリースのアルバム。アルバム・ジャケットが秀逸。たしか『あの夜』はウィスキーのジョニーウォーカーのCMソングになったはず。RYMの評価が低い。『I am a Model』のあとのアルバムで前作とは全く傾向が違っていて、定番になりそうな曲もない。
『そんな時もあるよ』
| 2.5 | Mixed |
青空をバックにYAZAWAのマーク入り重いトレーラーを吊り上げたジャケットなんて永ちゃんにしかできないでしょ。なぜって?撮影には金がかかるし、港湾近くの場所で風が強くなく晴天の日という条件だったと思うから。
ライブ盤でも音がいいし、ベスト盤をライブ盤にした感じのアルバムです。『LAST CHRISTMAS EVE』は表参道でのストリートライブのものではないと思うけど、やっぱりこの曲はいい。
『ファンキー・モンキー・ベイビー』のライブ盤が聴けます。あまりキャロル時代の曲は意識的に歌っていなかったと思います。
ノリノリのライブというよりは、じっくり聴くライブ盤です。
昔の仲間と集まってアウトドアに行く時に車で聴くのが最高です。
RYMとはRate Your Musicの略で、世界のユーザー参加型のコミュニティサイトで星5つで評価するシステムです。日本のポップスに関する評価が多数あるのはこのサイトだけです。日本人が登録しているというよりは世界でJ-POPに関心のある人の投稿がきっかけだろうと思います。
流石は永ちゃん、世界で愛されている。評価が2.5のアルバムが2枚ありましたが、最高評価のアルバムが実はこのライブ盤なんです。音質、選曲、曲順とバランスがいい。
『いいもの作るのに金は気にしない』
| 4.5 | Excellent |
最強のベスト盤。ベスト盤で十分だという人にはこのアルバムがおススメ。RYMの評価なし。
バラードに特化したベスト盤。『ALL TIME BEST ALBUM』と併せて購入すれば十分納得できるでしょう。永ちゃんの曲はできればベスト盤ではなくオリジナル・アルバムを聴いていくことで変遷を味わって欲しい。RYMの評価なし。