- ROCK
- 2025年8月31日
- 2025年9月1日
Jeff Beck『Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live』レビュー
1977年リリースのアルバムで『Wired』のあとの作品です……
ハードロックバンドとしては有名で私はアルバム『1984』のジャンプから始まった。シンセサイザーの到来の時代で騒々しく疲れるサウンドだと感じていた。時折ノリが欲しい時にジャンプは聴きたくなる曲だが、鑑賞用の音楽ではないので年に1回程度聴くだけだった。
Van Halenのアルバムは2015年リマスター盤の評価が高く、音の輪郭がしっかりしただけでなく音が一歩手前で鳴り近くなったという印象に変化した。私も『1984』を買いなおして満足していた。元々は高音は強くリマスター効果は少ないと考えていた。輪郭をはっきりさせることで逆に更に硬質で聴き疲れするサウンドになる場合があるからだ。
Van Halenのようなハイトーン・サウンドのリマスターは次の方法しかないと考えている。2015年リマスター盤は輪郭がしっかりしているが聴き疲れしないようなサウンドであるのが特筆すべき点である。
Van Halenのデビュー・アルバム『Van Halen』を初めて買って聴いたので他の音源との比較にはならないが、上で述べたリマスター方法ではないのは間違いない。mobil fidelityもこの手の音源をリマスターして違いを出すのには苦労しただろうと容易に想像ができる。
私のような鑑賞したいタイプにはいいが、体でリズムを感じたい人には向いていないだろう。物足りないと感じる人が絶対多いはずだ。
邦題『炎の導火線』というタイトルでシングルでは『ユー・リアリー・ガット・ミー』が大ヒットした。ギターとベースがとても心地よいサウンドで鳴っている。じっくりと鑑賞する音楽だと思っている。ギターのフレーズがクラプトンのような味わい深いものではないが無味乾燥なものでもない。
ただ速弾きしているだけではなく、メロディーラインとトーン・コントロールがしっかりしている。聴かせるギターリストでもあることを証明している。
Van Halenの名盤というと『1984』と『Van Halen』を上げる人が多いが、『Van Halen』を今回初めて聴いてみて私も同感である。クラシック・ロックとハード・ロックの中間のサウンド。これから頻繁に聴くアルバムになりそうだ。
あとは、ボーカルがDavid Lee Rothというのも大きく影響していると思う。mobil fidelityのリマスターもボーカルがDavid Lee Roth時代のものだけになっている。サミー・ヘイガーのボーカルはどうしても受け入れられない。
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。