GENESISが好きな人は知っているアーティストですが、一般的には無名な人でしょう。難解なプログレでは有名な人です。私はGENESISが好きなので知りました。
口ずさめるメロディーラインはなく、不気味なアルバムの雰囲気に浸るといった聴き方ができる人向けの音楽です。ソロ活動になってからのアルバムはGENESIS時代よりは聴きやすくなったかもしれません。しかし、商業的には成功したと言えるアルバムは『SO』だけなので、現在アルバムを新品で購入しようと思ったら『SO』しか買えません。amazonでは買えますがそのうち買えなくなるでしょう。
中古であれば何とかまだ買えるので頑張って見つけてください。
Peter Gabriel (Car)

1977年リリースのソロ活動第一弾のアルバムです。アルバム・ジャケットほど不気味でもなく比較的聴きやすいです。ミディアム・テンポの曲がメインです。
ジャケットの印象
車だけだと普通のジャケットなのに、フロントガラスに幽霊のような人影を入れているのはソロ活動になっても変わらない不気味さ。
音の特徴
ジャンル的にはオルタナティブ・ロックに該当します。オルタナティブとは代替という意味で商業主義のレコード会社の方針に逆らった音楽という意味ではないでしょうか。それ故に、サビやメロディーラインについて具体的に語れる曲がありません。
では全く鑑賞できない音楽なのかというとそうでもないです。『Excuse Me』のようなお茶らけた曲もあったり不気味さ一辺倒というわけでもないです。曲作りを遊んだだけかもしれませんが。
雰囲気・世界観
夜の湖と月の光を感じながらただじっと眺めている自分がいる。
おすすめの聴き方・シーン
音楽を聴くというよりは、ピーターガブリエルの世界観に浸るという聴き方ができる人だけがファンとして残っているのではないか。
総評
テンポが速い曲もありますが、スローで暗闇の中を照らすような曲もあり退屈しないアルバムでありそんな高揚が深みのある音楽なんだと思う。ラストの『Here Comes the Flood』は静かに終わる曲なのかと思ったら思いっきり盛り上がる曲調になり静けさへと回帰していく構成の曲です。特にエレキギターのソロが素晴らしい。
- Moribund The Burgermeister
- Humdrum
- Here Comes The Flood
キャッチコピー
『売れたかどうかは分からないがおススメのアルバム』
AllMusic評価
| 4.5 | Excellent |
| AllMusicスコア | 評 価 |
|---|---|
| Masterpiece | |
| Excellent | |
| Strong | |
| Good | |
| Average | |
| Mixed | |
| Poor | |
| Very Poor | |
| Awful |
Peter Gabriel (Security)

ジャケットの印象
アルバムタイトルのセキュリティというのは、ジャケットに写っている怪物から守るという意味なのか。
音の特徴
1982年リリースのアルバムでGENESIS時代に回帰したかのような曲調です。ジャケットと同じで難解かつ不気味な音楽になりました。それでもこのアルバムでないと聴けない名曲が一曲あります。
7曲目の『Wallflower』という曲でスローで幻想的なバラードです。このアルバムではかなり電子音楽で打ち込みを多用していると思います。
雰囲気・世界観
夜の墓地や山奥の中で聴く音楽ではないでしょうか。
おすすめの聴き方・シーン
夜、眠れない時に聴くのがいいでしょう。ぐっすり眠れるかもしれません。
総評
音楽は過去を懐かしく感じたり、悲しい過去を思い出してしまう音楽こそが私にとって名曲と感じていましたが、ピーターガブリエルとの出会いで感じ方が少し変わったかもしれません。
遠くから一人でいる自分を眺めている感じの曲ではないか、と思えるようになったからです。音楽を聴いて受け入れどう感じるかではなく、アナザーワールドにいる自分をガブリエルの音楽を通してただじっと眺めている。
キャッチコピー
『自分の世界観を音楽で表現したい人なのだろう』
AllMusic評価
| 4 | Strong |
US

ジャケットの印象
中心にある白い帯状の中に人影があります。ノーマルなジャケットは『So』だけかもしれない。
音の特徴
オルタナティブ・ロックというよりはポップ・ロックと言っていいでしょう。音質は普通です。ハイレゾは無かったと記憶していますが不要でしょう。
雰囲気・世界観
不気味さ=影だと思った。
おすすめの聴き方・シーン
寝る前に聴けば自然とそんな状態になるでしょう。
総評
1992年リリースのアルバムで本来ならば大ヒットアルバム『SO』を推薦すべきですが、敢えてこのアルバムにしました。POPS色が強くなってとても聴きやすくなりました。電子音楽を否定しませんが、人間が演奏した楽器の音の方がいいと思うのは年齢のせいでしょうか。
このアルバムを聴くことでこれまで理解できなかったガブリエルの世界を少しだけ分かったような気がします。恐らく影を表現したかったアーティストではないでしょうか。だからサビやメロディーラインなんてどうでもいいことなんです。
- Come Talk to Me
- Love to be Loved
- Washing of the Water
キャッチコピー
『オルタナティブ・ロックからポップ・ロックへ』
AllMusic評価
| 3 | Average |
SO

ジャケットの印象
普通のポートレート写真でこんなジャケットはガブリエル史上初ではないか。
音の特徴
音質の良い録音。影は影でも一人だけで眺めている影ではなくなっている。ガブリエルの音楽は、心を躍らせるものではなく鎮める音楽だとやっとわかった。スティングの音楽に繫がるものを強く感じる。
ライブ録音では体を動かしたくなる曲もあるので珍しい演奏だと思う。『Shock the Monkey』、『Intruder』という曲でガブリエルの曲で体を動かしたくなるのはこのアルバムくらいだろう。
また『Solsbury Hill』という曲ではハッピーな気分にさせてくれたりとどういう心の構造をしているのか掴めないのも魅力。
雰囲気・世界観
静けさや影の表現はオルタナティブ・ロックからポップ・ロックへ移行中だとしても色褪せない。
おすすめの聴き方・シーン
寝る前に聴いて欲しいのは、1枚目のスタジオ録音のもの。ライブ盤は壮大なスケールの音楽で心が熱くなる曲もあるので逆に眠れなくなるかもしれない。
総評
3枚組のエディションの方をおススメします。1枚目はスタジオ録音で、2枚目と3枚目がライブ盤でどれも聴きやすく売れたのが良く分かる作品です。このアルバムを経由して『US』へと継承されている。
ライブ録音のハイファイサウンドには驚き。ライブ録音でこんなに音質がいいのは、PINK FLOYDの『The Dark Side of the Moon Live at Wembley 1974』くらいだろう。
キャッチコピー
『スティングと共演したらいいアルバムが制作できる』
AllMusic評価
| 4.5 | Excellent |





