ヴァニラ・ファッジのメンバーのティム・ボガートとカーマイン・アピスは、ジェフ・ベックから新バンド結成の誘いを受けたもののベックの事故でとん挫。やむなく結成したのがCactusである。
ボガートのベース、アピスのドラムスは他者を圧倒する技能とパワーで強力なリズム隊を構築していた。サイケなのかヘビーなブルースなのか分からないが何度も聴きたくなるようなくせになるサウンドである。
独特の重いノリはライブで威力を発揮。スタジオ録音もいいがライブ盤に価値あり。かなりのロングプレーが続出するがそれが病みつきになるだろう。
クリームに負けないくらいのバンドなのに、売れなかったのはプロモーションのせいもある。このバンドにクラプトンが加入していたら変わっていただろう。
Fully Unleashed: Live Gigs, Vol. 1
ライブ盤は2種類あるがお金が大変だという人はVol.1で十分。とりあえずこのアルバムを聴いて自分の好みの音楽か確認して欲しい。もしこれだと思ったら次はスタジオアルバムの検討をおススメする。Vol.2は最後でもいいでしょう。
- Intro/Long Tall Sally
- No Need to Worry
- Swim
Fully Unleashed: Live Gigs, Vol. 2
ライブ盤自体貴重な録音なのでチョイスしただけ。完成度はVol.1の方が高い。悪くはないというのが正直な感想で少しマンネリ気味に感じてしまう。
Cactus / One Way…or Another
2枚組でファーストとセカンドアルバムを収録したもの。意外にバラードがいい。ライブ盤ほどの激しさはないが静かでもない。1曲あたりの時間が短いのが違った印象にさせているのだろう。
- My Lady from South of Detroit
- No Need to Worry
- The Sun Is Shining
- Song for Aries
- Hound Dog Sniffin’
Restrictions / ‘ot ‘n’ Sweaty
2枚組で3番目と4番目のスタジオ録音のアルバムを収録。クリームと同じで曲作りでネタ切れを感じさせてしまう。新鮮味を感じなくなったという意味。4番目のアルバム以降活動休止状態に入る。
- Guiltless Glider
- Bringing Me Down
- Bedroom Mazurka
- Telling You
Evil Is Going.. -Box Set-
これまでご紹介してきたアルバムを全部収録したBOXなので大変お買い得品。私は最初ライブ盤Vol.1とVol.2を買ってからBOXセットの存在を知り購入したので一部無駄になってしまった。YouTubeで試聴してみて気に入ったらBOXセットを買うのも1つの手だと思う。
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。