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- 2026年2月25日
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デジタル音源が“アナログの艶”を取り戻す。Ampex ATR‑102で音質が劇的に変わった話
できるだけいい音質で聴きたいというのが私の考えで、ハードウェ……

平面磁気駆動型ヘッドフォンというと中国メーカーのHIFIMANのARYAあたりがコストパフォーマンスが高く音質もいいと評判です。このメーカーの戦略はたくましく、開発費用が回収できたあたりから価格を下げてくるところにあります。DAC EF400にいたっては、私は発売当時8万円台で購入しましたが、現在は3万円台です。
ヘッドフォンにしても3割は平気で下げて、シェア獲得へと動きます。このあたりは日本メーカーとは違います。世界市場を見て一定の市場規模があれば、そこでのシェア拡大を行い確実な収益を得ようとします。アップルと同じ考え方です。
技術力や開発能力に関していえば、日本人よりかなり貪欲に取り組んでいることが製品を見て良く分かります。平面磁気駆動型は繊細な音を鳴らすことで有名ですが、薄型ゆえに扱いが困難でおそらく部品としての歩留まりもよくないと推察されます。
創業者のDr. Fang Bian(辺仿 / ビアン・ファン)が、コロンビア大学で化学の博士号を取得したオーディオ愛好家であるところに起因した拘りだと思います。
またDACにしても、現行のチップではないR2R型という古い技術に固執しているのも音に対する拘りです。私もR2R型の音質が好きなのでHIFIMANにしています。それでもHIFIMAN ARYAを買おうと思わなかった理由をご説明します。

自分の耳が東南アジアの人たちと違って欧米よりだとは思いませんが、HIFIMANの開発陣の聴覚レベルの問題があると思います。欧米人の方が耳がいいと言われるのは、多言語の習得は日本人よりも得意だということに表れています。言語を習得するには聴覚から入るのがいいとも言われています。
中国人の感じ方とこれから紹介する米国製AUDEZEのLCD-3では様々な点で大きく異なるからです。決して技術力が主たる原因ではないと考えています。
AUDEZE LCD-3の特徴についてご説明します。他のメーカーでは出せない音質です。
| 特性 | AUDEZE LCD-3 | HIFIMAN ARYA |
|---|---|---|
| 再生周波数帯域 | 10Hz~50kHz | 8Hz~65kHz |
| インピーダンス | 110Ω | 32Ω |
| 感度 | 103dB | 94dB |
| 重量 | 635g | 430g |
人間が聞き取れる範囲は一般的に 20Hz〜20kHz と言われています。 ただし、ヘッドホンのスペックに書かれる「再生周波数帯域」は “どこまで鳴らせるか” を示すもので、 可聴域外の帯域(超低域・超高域)も音の質感に影響します。
つまり、 可聴域外をどれだけ伸ばせるか=音の“気配”や“空気感”の再現力に関わる ということです。
インピーダンス(Ω)は“電気的な鳴らしにくさ”の指標です。
理由は、低インピーダンスは電流が流れやすく、 アンプ側のノイズもそのまま増幅されやすいため。
感度は「どれだけ小さな電力で音が出るか」。
| 要素 | 高い場合 | 低い場合 |
|---|---|---|
| インピーダンス | ノイズに強い、鳴らしにくい | ノイズに弱い、鳴らしやすい |
| 感度 | ノイズが乗りやすい、鳴らしやすい | ノイズが乗りにくい、鳴らしにくい |
つまり、 高インピーダンス × 低感度 のヘッドホンは → ノイズに強く、アンプの質が音を決める“本格派”
低インピーダンス × 高感度 のヘッドホンは → 鳴らしやすいが、アンプのノイズが露骨に出る“繊細派”
LCD-3(110Ω / 103dB) → 高インピーダンスでノイズに強いが、感度が高いのでアンプの質が悪いとノイズが出る → しっかりしたアンプで鳴らすと“余裕のある濃い音”
ARYA(32Ω / 94dB) → 低インピーダンスでノイズが乗りやすいが、感度が低いのでノイズは目立ちにくい → アンプの駆動力が必要で、良いアンプだと“広大で透明な音”

平面磁気駆動型ヘッドフォンは、どのメーカーのものであっても振動板が薄いので、ヘッドフォンを落下させてしまうと音が出なくなったり変な鳴り方になってしまいます。

ジャンルは問わない音質です。ZARDからカラヤン、コルトレーンまで力強く鳴らしてくれます。そしてとてもエモーショナルな音質でもあります。eイヤホンで試聴できますので秋葉原に行ってみてください。れーやんさんという方がAUDEZEに詳しい方です。私はその人の勧めで購入しました。
これまでに聴いたことのないサウンドで、この音に出会えて良かったと本当に思っています。
完実電気株式会社というのが日本の正規代理店になります。日本人が経営しているようです。eイヤホンや他店でも在庫がない場合が多いですので、正規代理店で買うのも手です。