PCの音質を少しでも良くして、音楽鑑賞やゲーミングライフを充実させたい方向けの記事になります。私はPCでゲームはしませんが、音質向上のための試行錯誤の中でゲーマーの方にも役に立つことを発見しました。
それは、ゲーマーの方なら絶対にモニターの画質にもこだわりがあるはずで、画質の向上も副産物でありました。音質向上のためのアプローチから始まってモニターの画質向上に触れたいと思います。
DACを導入する
DACとはDAコンバーターの略で、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する機能や機器のことをいいます。スピーカーやヘッドホンでPCの音源を聴こうとすれば必要となる機能です。
当然のことながら、マザーボードにも内蔵されておりますがどんなに高価なサウンドカードを入れても外付けのDACの方が音質がいいです。もともとPC内部はノイズが多い場所なので、内部処理で済ますよりは外部で処理した方がノイズ対策にもなります。
また、DAC用の電源も新たに加わりますのでPC内部で1つの電源から様々な部分に使われるよりも強力に駆動できる環境になります。
DACには2種類の方式がある
音響用のDACには2種類の方式があり、私が愛用しているR-2R方式と昨今主流のΔΣ(デルタ・シグマ) 方式です。R-2R方式は1つ前の技術で製造メーカーのBurr-Brown(現在はテキサス・インスツルメンツに買収)が圧倒的シェアを持っていました。その後コスト的に優位なΔΣ(デルタ・シグマ) 方式が主流となりR-2R方式を製造するメーカーがかなり限定的となりました。現在ではDACのチップはESS Technologyと旭化成エレクトロニクス(AKM)の2大勢力が市場を制覇しています。
R-2R方式
複数の抵抗器を使用して抵抗ネットワークをつくりデジタル信号をアナログ信号に変換します。そのため抵抗器の品質にばらつきがないように製造しなければならないことと複数使用することからマッチングが非常に困難な作業であると言えます。
現在では中国のHIFIMANとCayinがこの方式でDACを製造しています。HIFIMANだけがDACについてはR-2R方式しか採用していません。
音質的にはアナログサウンドでとても柔らかく丁寧な音色です。私はeイヤホン秋葉原店で試聴してHIFIMAN EF400のDACを購入しました。対抗馬としてSHANLINGのΔΣ(デルタ・シグマ) 方式のDACも試聴して決定しました。
2025年現在、2年以上使用していますが故障等の不具合は発生しておりません。またこのメーカーは、開発費用を回収すると価格を下げる傾向があります。私が購入した当時は8万円台でしたが、これだけのインフレの時代に3万円台まで価格を下げました。価格については2回改訂しております。

ΔΣ(デルタ・シグマ) 方式
R-2R方式は複数の抵抗器をつなげて機能させていましたが、この方式だとチップと言われているように1つのCPUのようなもので機能できます。
SOUND WARRIOR SWD-DA20-SDあたりが無難でしょう。日本の長野県のメーカーです。DACチップは、ESS Technology製のものを使用しています。但し、HIFIMANと違ってヘッドホン端子は6.3mmステレオ標準ジャックだけなので、バランス接続ではないです。
SHANLINGも最近ではDACに力を入れていないせいか製品も少なくなりました。

ヘッドフォンを交換する
イヤホンとは耳に直接装着して聴くものですが、ヘッドフォンとは頭のてっぺんから被って耳全体を覆うタイプのものを言います。
迫力と寿命の点からはヘッドフォンをおススメします。ヘッドフォンにも2つのタイプが存在します。それは密閉型と開放型になります。
密閉型ヘッドフォン
開放型に比べて音漏れが少ないです。引き締まった低音が出るモデルが多いです。私も現在の開放型AUDEZEのもの以外は密閉型の方が好みの音です。
SONY『MDR-Z7M2』
重低音と煌びやかな高音が好みならば、このヘッドフォンがおススメです。ゲーマーの人が使用しても物足りなさは感じないでしょう。10万円未満のヘッドフォンで迫力を求める人には納得の音質です。
SHURE『SRH1540BK-A』
ロングセラーだけあって飽きの来ない音質です。非常に細かい音も拾いますが重低音は出ないです。音量はありますが優しい低音です。バランスのいいフラットな音です。私は迫力さともっとダークな音が欲しかったので2年使用してAUDEZEに買い換えました。
開放型ヘッドフォン
音量を高くすると確実に音漏れの影響で周囲に迷惑をかけます。ヘッドフォンの側面が密閉されていないので音が漏れますが、全般的には抜けの良い伸びのある音質のものが多いです。
しかし、ボーカルが少し遠いとかパンチの効いた低音が出ないとか厚みが足りないとか言われることが多いのも事実です。構造的には音場が広く聴こえるタイプですが。
HIFIMAN『Arya』
AUDEZEと出会い前までは開放型ではこのヘッドフォンが一番好きでした。SHURE『SRH1540BK-A』に比べると、ボーカルが少し遠く解像度も落ちますが音場が広くエモーショナルな音です。
この価格帯はキツイという人は同メーカーの『ANANDA』がいいでしょう。少しデジタル感はありますが悪くはないです。
AKG『K712 PRO-Y3』
これまでご紹介したヘッドフォンの中で価格が一番安いですが、低音以外はいい音で鳴ってくれます。低音が弱いですが音場は広いです。
電源タップを交換する

私がeイヤホンでHIFIMAN EF400を購入し、試聴時に使用したヘッドホンも購入したのに音にパンチがないので、再度eイヤホンさんに相談しました。するとeイヤホン秋葉原店さんの電源タップはオヤイデ電気製のものであることが判明しました。私のリスニング環境との大きな相違点はここだけだと思い、早速オヤイデ電気秋葉原直営店さんに行き相談してみました。
相談相手はいつもの金木(かねき)さんで、電源タップの交換で嘘のような本当の話で音質が良くなると言われました。更にモニターも電源タップに挿すことで画質の解像度が上がりますと言われ思い切って購入しました。店舗限定のOCB-1 RXにしましたが最安値のこの製品でも1万円以上します。
- 低音の押し出しが強くなり音に厚みが出た
- PCのモニターも明るくなった上クッキリ見えるようになった
- ホスピタルグレード壁コンセントWN1318Kを使用している
- 音響特性に優れた高剛性エンプラ材を使用したOCBシリーズ用ケース
- ケーブルには日立金属㈱ 1種無酸素銅C1011材を使用している
良質の材料と電源の安定供給から音質に影響があったのだと思っています。
USBケーブルを交換する
PCとDACの接続にはオヤイデ電気製の良質のケーブルに交換しました。このケーブルにはノイズ抑制テープを巻いて使用しております。


この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。





