Deep Purple名盤4選

Deep Purpleは、リッチー・ブラックモアというギターリストのお陰でバンドとしては知っていても愛聴盤にはならなかった。Led Zeppelinが好きな人はDeep Purpleは聴かないという暗黙裡のルールがあるように思えたからだ。

実際に両方のバンドが好きでよく聴いているという人には会ったことがない。Deep Purpleには『天国への階段』のような曲はない。そしてDeep Purpleはバンド活動において第10期まで分かれているようである。私が好きなのは1972年から1974年のわずか3年程度の期間のアルバムだけである。

曲調の違い
項目Deep PurpleLed Zeppelin
ギターリストRitchie Blackmoreジミー・ペイジ
使用ギターFender StratocasterGibson Les Paul
志向ジャンルクラシックとロックの融合ブルース・ロック

リッチーはストラトで癖のないストレートなロックを聴かせる。ジミーはレスポールで癖の強い少し悲しげな曲調のものを披露する。速弾きに関してはリッチーに軍配があがるしテクニック的には間違いなくリッチーの方が上だろう。しかし、心に残る音楽としてはジミーの音楽であることはセールス面で如実に表れている。

Deep Purpleが『Machine Head』を出すきっかけとなったのは、まさしく『Led Zeppelin』のハードロック路線が成功していたことに端を発している。リッチーはジミーの影響を受けていたことになる。

ライヴ・イン・ジャパン

1972年リリースのライブ盤。1972年マシン・ヘッドリリース後の日本公演を録音したもの。『Made in Japan』というタイトルでも発売されているが同じものである。

ライブ盤としては名盤という評価が高く実際にもバランスのいい構成になっている。Deep Purpleを初めて聴く人は、このアルバムから聴くことをおススメします。私はスタジオ録音の『Machine Head』から聴き始めましたが、正直どこがいいのか理解できなかったです。

特に『ハイウェイ・スター』は圧倒的にこちらに収録されているものの方がいい。ミックス・ダウンしているせいか観客の声とかがあまり聞こえない曲もある。

嵐の使者

1974年リリースの第3期のもの。激しい曲は鳴りを潜めミドルテンポなのがいい。好き嫌いがはっきり分かれるアルバムかもしれない。改めて聴き直してみてLed Zeppelinとの最大の違いは、Led Zeppelinにはどの曲にも印象に残るギターリフが散りばめられていることだろう。

印象に残るだけでなくギターを弾き始めてみようかと思わせる。Led Zeppelinを聴いてギターを始めた人も多かったのでは。

35周年アニバーサリーSHM-CD盤がリマスターされて最高の音質になっています。ワーナーミュージックのリマスターはどのジャンルでもいい仕事をしています。

WHO DO WE THINK WE ARE

1973年リリースで大ヒットアルバム『Machine Head』の次のアルバムになる。前作との比較から評価が低いが、私はこちらのアルバムの方が好き。ヒットこそしなかったかもしれないが『Woman From Tokyo』はいい曲だと思う。

Deep Purpleのアルバムは斬新さに欠けるというかマンネリ感があると言わざるを得ない。これがビートルズやLed Zeppelinとの決定的な違いだろう。

サムネイル画像の通りaudio fidelityのリマスター盤をプレミアム価格で購入しました。迫力を追求する人には物足りないかもしれませんが、繊細な音質は不変です。

マシン・ヘッド

1972年リリースのスタジオ録音のアルバム。『Made in Japan』を聴くまで好きになれなかったので最後にしました。audio fidelityのリマスター盤のお陰で鑑賞用として再評価した次第。

『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のリフを評価する人がいるが理解に苦しむ。Deep Purpleの曲でリフのある曲ではあるが、やはりイマイチ感が否めない。


この記事を書いた人

ogoe 男性

福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。

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