- JAZZ
- 2025年5月29日
- 2025年5月29日
『Bill Evans at the Montreux Jazz Festival』と『Montreux II』
Bill Evans Trioのライブ盤としては、『Walt……

彼らのルーツを知るうえで正式リリースされたオリジナル・アルバムの中から、彼らがカバーした曲を探求するのが最も分かりやすい方法だと思い調べてみました。初期の頃はカバー曲も混在していますが中期からは完全にオリジナル曲だけになります。
ルーツという観点からはR&Bということになりますが、当時の流行りでしたのでそれだけだとつまらないので私なりのコメントは次の通りです。
またビートルズがアルバムをリリースする上で制約があったとすれば次の点が挙げられます。

このアルバムが神話の始まりでした。1963年リリースの録音は1日の一発録音で完了した。レッド・ツェッペリンのような多額の契約料ももらえてなかったと思います。それは意外にも売れると思っていた関係者はジョージ・マーティンだけだったということでしょう。
予算をあまり与えられなかったことから一発録音となったわけで、メンバー全員が相当緊張していたと思います。そのせいで『Please Please Me』の歌詞をジョンが間違えてしまったというエピソード付きのアルバムです。

ジョンがカバーしたので、オリジナルとかなり違ったアレンジになっていると思ったらそうでもなかったです。忠実にコピーしたと言っていいでしょう。
ドラムのタメといい、リンゴ・スターも完璧なコピー。アレンジしている余裕がなかったのだと思います。

作詞・作曲キャロル・キングとなっていますが、『つづれおり』のキャロル・キングです。後年キャロル・キングも歌っておりYouTubeで見ることができます。
1962年クッキーズという女性グループによってシングル発売されました。こちらもオリジナルに忠実なコピー。

1960年にシュレルズという女性グループによってシングル発売され、『トゥナイト・ザ・ナイト』というファースト・アルバムにも収録されました。
オリジナルに忠実なコピーですが、リンゴの鼻にかかったボーカルが好きではないのでポールの方が良かったです。

ジョンもリンゴもシュレルズが余程好きなのでしょう。オリジナルの方は上品な歌い方なのでこれもありでしょう。しかしジョンの暗い歌い方の方が私としてはしっくりきます。

元々はインストゥルメンタルの曲でしたが、後年歌詞を付けたカバーが発売されました。レニー・ウェルチのバージョンをポールはカバーしています。
まだボーカルとして確立していなかった頃のポールですが、声域が狭い感じでこの曲には意外に合っています。

アイズレー・ブラザーズがカバーして大ヒットしました。こちらはテンポがジョンよりも遅く丁寧に歌われているため迫力がないです。
最初はビートルズのオリジナル曲だと思っていたくらいジョンにピッタリの曲だったからです。コーラスをフューチャーしたビートルズ・バージョンは、秀逸な仕上がりだったと言わざるを得ません。
イントロからコーラスで始まって歌い始めるバージョンもビートルズにはありました。記憶だとどこかのライブのときに歌っていました。

セカンド・アルバムでこれまであまり聴かなかったが、改めて聴いてみると『Please Please Me』よりレコーディング期間が長い(3カ月)せいかゆとりを感じさせる内容です。
歌が上手くなっているというのが第一印象。『All I’ve Got To Do』のベースラインの方が『All My Loving』のランニング・ベースよりヘビーでいい。ヘフナーのバイオリンベースだから出る引き締まった重低音。
色々調べましたが、ビートルズ前のカバーも含めて見つけることができませんでした。どんな名曲も聴かれなくなると消滅していくので、ビートルズのようなビッグ・バンドがカバーしたことで後世に残せるということは凄いです。
ビートルズはいい仕事をしています。

数多くのアーティストがカバーしていて、カーペンターズもカバーしているのでそちらの方が有名かもしれません。本家はThe Marvelettesという女性グループです。
レーベルはモータウン(現在はユニバーサル・ミュージック傘下)で英語でMOTOWNです。アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト発祥のレコードレーベルでMOTOR TOWNの略だと思います。日本のトヨタ本社周辺からレコードレーベルは生まれていないことから、米国は本当に多様性の国だと感心してしまいます。
恐らく当時モータウン・ミュージックをいち早く英国に紹介したのもビートルズでしょう。色々な音楽を聴き漁っていたことが分かります。勉強熱心というよりは感受性の高い人の集まりがビートルズだったことの証左。
ビートルズは、ハンドクラップをイントロに入れたりコーラスが上手いので曲に盛り上がりができて本家よりも出来がいいです。

ジョージのギター、ボーカルともにチャック・ベリーに比べるとパワー不足ですが、上品なロックもいいでしょう。ジョージも多様な音楽を聴くだけでなく実践しているのが凄い。

スモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズでバンド演奏していますが、パロディっぽく歌っているのがダメですね。ビートルズの方がシビアかつコーラスが絶妙で断然いい。
こちらもモータウンレーベルの曲なので、ジョンもジョージもミドルテンポの重いノリの曲が好きなのかもしれません。
ザ・ドネイズというバンドが『デヴィル・イン・ヒズ・ハート』としてレコーディング。ジョージが男性から女性のHerに変更している。このあたりはジョージのセンスの良さを感じます。
残念ながらオリジナルのアルバムは無し

こちらもモータウン・レーベルの曲になります。黒人の方の曲ですが、ジョンの方が激しく高揚感があっていいです。

『A Hard Day’s Night』でバンドとして一つの完成形だったのかもしれません。この頃にはジョンがポールにバンド活動は止めたいと漏らしていたという話があります。その時にポールがジョンにこう言ったそうです。『オーバー・ザ・トップ』と。既にトップに君臨したのに、あと何枚トップチャートに送り込めば満足したのか。
しかし、ここで終わっていたらビートルズは伝説にもなってなければ、神話化もされていなかったでしょう。

オリジナルにもピアノが入っていました。しかし、チャック・ベリーの間の抜けた歌い方がどうしても好きになれません。ジョンの方が激しくロックしています。
ロイ・リー・ジョンソン自身が歌っていますが、アルバムは見つかりませんでした。YouTubeで聴くことができます。オリジナルもテンポはジョンと同じですが、シャウト気味で激しく切ない歌い方はジョンならではです。
オリジナルでは見つかりませんでした。代わりにリトル・リチャードのカバーの方が有名です。ポールもリトル・リチャードを敬愛しているので、こちらのバージョンを参考にカバーしたと思います。

オリジナルに忠実にカバーしています。ビートルズのボーカルが厚いので、ジョンとジョージまたはジョンとポールのダブルトラック録音だろうと。どの組み合わせで歌っているのか判別するのに何度か聴き直しました。結論はジョンとポールでした。ポールの方が声が厚いので。
そして今回改めてビートルズを聴き直して初期はモノラルの方が聴きやすいです。

カール・パーキンスのアルバムで見つけることはできませんでしたが、こちらのアルバムに『Honey Don’t』『Everybody’s Trying To Be My Baby』が収録されていました。
特別なアレンジで歌っているわけでもないので、そんな曲もあるのだと実感した次第。

カール・パーキンスを探している中で発見しました。ビートルズのカバーした曲も収録されていますのでお得です。クラプトン、リンゴ、パーキンス、ジョージと楽しく演奏しております。
貴重な音源なので音質はどうかと思いますが購入する価値はあります。

アルバム『A Hard Day’s Night』になると完全オリジナル曲だけなのに、次のアルバムの『Beatles for Sale』でカバー曲が復活しています。才能が一旦枯渇したのかもしれません。そしてこの『Help!』でカバーは終了します。
バック・オーウェンスによってレコーディングされましたが、現在アルバムを入手することは困難です。しかしYouTubeで聴くことはできます。リンゴのカバーもオリジナルに忠実だと言わざるを得ません。オリジナルもカントリーでした。
YouTubeでオリジナルを聴くことができます。ホーンが入っているのがどうしても滑稽に感じてしまいます。むしろリトル・リチャードのカバーの方が激しくて、ジョンはこちらのバージョンをカバーしたと言っていいでしょう。互角に張り合える出来栄えです。
アルバムはありませんでした。
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福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。