Rudy Van Gelder Remasterで検索をしている中で見つけて購入しました。どのアルバムも初めてでコルトレーンは知っていてもヒットしたアルバムではないという印象でした。チャレンジで購入しましたが意外に後悔はなかったです。特に中々名前が覚えられない『Yusef Lateef』はジャズを聴くにあたってとても新鮮さを感じました。
ジャズでフルートを使用する人は『Yusef Lateef』だけではないでしょうか。イスラムっぽさがあったりして面白いです。
Rudy Van Gelderがリマスターすると音に瑞々しさと迫力が加わるので、どうせ同じアルバムを買うならばRudy Van Gelderがリマスターしたものをおススメします。
Yusef Lateef『Eastern Sounds』
『Yusef Lateef』を知っている人は余程のジャズ通ではないでしょうか。私はRudy Van Gelder Remasterで偶然知っただけですが、マイルスやコルトレーン、エバンスだけがジャズではないと思いました。
『Eastern Sounds』は1961年録音ですが音質は良好です。そしてベース、ドラムの技術力が凄いです。こんなフレーズが次から次へとよく出てくるものだと感心するような演奏です。
Yusef Lateefの演奏するテナー・サックスがあまりにも渋すぎる音色です。ピアノの絡み方もいい感じです。
- Don’t Blame Me
- Love Theme from Spartacus
- Purple Flower
- Yusef Lateef – flute, oboe, tenor saxophone, xun
- Ernie Farrow – double bass, Rabaab
- Lex Humphries – drums
- Barry Harris – piano
Thelonious Monk & Sonny Rollins
モンクにとってPrestige Records最後のアルバムになります。1953年から1954年にかけて録音されたアルバムです。Thelonious Monkはジャズ・ピアニストでSonny Rollinsはサックス奏者です。
アルバムタイトルからは共作のように見えますが、全5曲中3曲だけが共演しております。大御所二人の名前がクレジットされているので期待して聴くと裏切られるでしょう。ラストの『Friday the 13th』の曲以外は平凡な曲だからです。そしてこの『Friday the 13th』はジャム・セッションなのです。
モンクが主役のアルバムですが、モンクのピアノに冴えがない代わりにSonny Rollinsのサックスは最高です。こんなにも伸び伸びと演奏しているのはこのアルバムだけではないでしょうか。
John Coltrane『Traneing In』
John Coltrane with the Red Garland Trioというタイトルが最初のタイトルで『Traneing In』はこのアルバムの再発売盤になります。1957年録音なのでコルトレーンにとっての初期の作品になります。
1曲目の『Traneing In』はガーランドのピアノがメインでいつサックスが入ってくるのだろうと思うくらいですが、この人のピアノはエバンスとは違う魅力があります。高音域のトーンコントロールが独特です。少し音程が外れているのではないかというような感じのところがです。
2曲目の『Slow Dance』ではコルトレーンの切ないサックスを堪能することができます。3曲目はパッとしない曲なので飛ばします。4曲目の『You Leave Me Breathless』もバラード調でサックスが甘く鳴っています。そしてサックス、ピアノ、ベースとソロを披露しています。5曲目は高速な演奏で最初は飛ばしましたが、改めて聴くとこの速度の中で演奏して聴かせることの困難さが分かりました。4分程度であっという間ですが、サックスとピアノにストーリーのある演奏で終わり方が流石は一流のミュージシャンたちだと言えるエンディングでした。
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。