ブルース・ロックの神様でヤードバーズから始まって、John Mayall&the Bluesbreakers、CREAM、Derek and the Dominos、ソロ活動へと様々なキャリアを積んできました。それ故に単調なブルース・ロックに終わることなく多様な音楽を取り入れてその地位を確立してきたアーティスト。
『Esquire』という1933年にアメリカで創刊され、現在は20の国と地域で展開されるグローバルメディアブランドに2008年1月号に記載されたクラプトンの記事も雰囲気・世界観でご紹介します。
クラプトンは1960年製のギブソン・レスポール・スタンダードと1962年製のマーシャル・アンプを使用して、フルボリュームでレコーディングしたところ歪み(クランチ)サウンドが生まれた。
これが今日のロック、ハードロック、ヘビメタのギターサウンドのベースとなる。当時はクリーントーンが普通で歪んだ音は使用しなかった。偶然の産物とはいえ、フルボリュームで歪むというのは電気回路としては未完成あるいは欠陥があることを意味する。
そしてこのアルバムを聴いたジェフ・ベックはテレキャスターからレスポールに持ち替えている。
Bluesbreakers With Eric Clapton
ジャケットの印象
新聞を読んでいるのがクラプトン。
音の特徴
クラプトンはアンプをフルボリュームで鳴らすので、当時のマーシャルのコンボタイプのアンプもフルボリュームで鳴らしたら歪みが発生して気に入ったのが伝説の始まり。
設計と性能が良ければ本来は歪みは発生しないのに、マーシャルはFenderの’59 Bassman (ベースマン) 5F6-Aというアンプの回路設計を基にアンプを製作しました。本来ならばクレームレベルの問題なのに禍を転じて福と為すという結果となりました。
ベースマンの設計に問題があったということです。今でもベースマンはボリュームを上げていくと軽く歪みます。勿論爆音になりますが。
クラプトンはBluesbreakersに加入するにあたって、アンプを持っていなかったのでJim Marshallに直談判し、Vox AC30くらいの形と大きさのコンパクトなアンプを作るように説得しました。Claptonがコンボアンプを探していた理由を尋ねると、Jimは後に「彼は車のトランクに全てを簡単に入れられるようにできるものが欲しかったんだ」と答えています。
モノラル録音ですが、クラプトンのトーンコントロールも素晴らしいですが、フレージングが別格です。完全にオリジナルフレーズで似たようなものは聴いたことがないですね。『What’d I Say』のギターでビートルズの『Day Tripper』のギターリフをコピーしています。
それとギターが入っていない曲は『Parchman Farm』だけではないでしょうか。
私はギターを聴いてしまいますが、曲全体で聴いても名曲揃いです。古さは感じてしまいますが。
雰囲気・世界観
オーソドックスなブルースサウンド。
2007年10月9日Esquireインタビュー私がこれまでに学んだ最も有益なことの一つは、口を閉じておくことです。
2007年10月9日Esquireインタビュー父親になるまでは、自己陶酔ばかりでした。でも、父親になってから、まさにその真髄を知りました。奉仕者であることの喜びです。オリヴィエは、人生で目指せる最高のものは、良き奉仕者になることだと書いていました。
おすすめの聴き方・シーン
ギターリストには是非聴いて欲しいです。トーンコントロールとフレージングが卓越しています。
総評
1966年リリース。クラプトンのブルースフレーズも素晴らしいが、ベースもギターと共演しているかのような演奏である。クラプトンはこの一枚のみレコーディングして脱退している。
- All Your Love
- Hideaway
- Double Crossing Time
キャッチコピー
『伝説の始まり』
AllMusic評価
| 5 | Masterpiece |
| AllMusicスコア | 評 価 |
|---|---|
| Masterpiece | |
| Excellent | |
| Strong | |
| Good | |
| Average | |
| Mixed | |
| Poor | |
| Very Poor | |
| Awful |
ジャズ出身のジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーとトリオを結成。ジャック・ブルースのベースはリズムを掴みにくいベースなので好みが分かれるだろう。ボーカルはその代わりグッド。ジンジャー・ベイカーのドラムは細かい音を正確に刻んでいるので技術的に凄いのは良く分かる。
ジャック・ブルースが意外にハーモニカを演奏するのには驚いた。ハードなブルース・ロックを志向している人だと思っていたから。
CREAMは当初それほど好きではなかったが、Dcc Compact Classicのリマスターで一気に好きになったというか夢中になってしまった。音が太く引き締まっていてとてもリアルなサウンドに変化したからだ。
Fresh Cream
ジャケットの印象
デビューアルバムの割にはジャケットは普通でした。

音の特徴
私はCDで購入しましたがレコードと同様に太くて魅力的なサウンドでした。この動画がきっかけでDcc Compact Classic盤の虜になったのは事実。プレミア価格で中々市場に出てこない代わりに後悔はないので買って損はしない。
オリジナル曲もあるがトラディショナルな曲をアレンジしてプレイもしている。デビューアルバムは1曲あたり3分程度でまとめているが、まだバトル色の強いインプロビゼーションではない。
ジャックブルースの意向が大きく働いていると思う。ジャズ出身なので基本はアドリブ演奏で時間は長めなので。まあ1曲当たりの時間が短いので、クリームらしくないスッキリ感のあるアルバムとなっている。
クラプトンのギターはリバーブが珍しく強くかかっていると思う。
雰囲気・世界観
Improvisationの先駆者。このアルバムから始まりました。
2007年10月9日Esquireインタビュー最初から、音楽は何よりも安全で、誰も私に何も教えてくれないだろうと直感的に分かっていました。音楽には仲介者が必要なかったのに、学校の他のことは何かしらの説明が必要だったのです。
2007年10月9日Esquireインタビュー何かをテープに録音するときは、数週間じっくり試してからにしています。以前、誰かがこう言っていたのを聞いたことがあります――確かクインシー・ジョーンズだったと思いますが――彼はアイデアは思いつくものの、それが何度も頭に浮かんできてイライラし始めるまで、実際に行動に移さないそうです。
おすすめの聴き方・シーン
ギター好きの人にマーシャルの音のコントロールについて学んでほしい。
総評
1966年リリースのデビュー・アルバム。Dcc Compact Classicのリマスター盤の中では最も効果が大きいアルバム。ジンジャー・ベイカーのドラムのテクニックを感じ取れたのはDcc Compact Classic盤だけ。通常盤だと細かいドラムの刻みを聴きとりにくい。
- I Feel Free
- N.S.U
- Dreaming
キャッチコピー
『技術の結晶』
AllMusic評価
| 4 | Strong |
Disraeli Gears
ジャケットの印象
サイケのジャケットに変わってきた。誰かアーティストにデザインしてもらったのだろう。

音の特徴
スタジオ録音の行儀のよい音楽は、自分たちの音楽ではないと悟ったアルバムではなかろうか。次作からスタジオ録音とライブ音源をミックスにした構成でリリースするようになった。
『Sunshine of Your Love』は名曲だが、やっぱりライブ演奏には敵わない。クラプトンの演奏を聴いても、制約の中で無理やりソロを弾いているような窮屈感がある。
それ以外の曲は意外にポップスよりで聴きやすい。鑑賞用の音楽と言ったらいいか、だからALL Musicの評価も高いのかもしれない。日本ではこのアルバムの評価はそれほど高くない。
Dcc Compact Classic盤にはモノラル録音のものも収録されている。
雰囲気・世界観
こじんまりとまとまった作品。
2007年10月9日Esquireインタビュージミ・ヘンドリックスにギターを買ってあげたんだ――白い左利き用ストラトキャスター。翌日、ジミが亡くなったことを知った。酒と麻薬を混ぜてハイになり、吐いたものを喉に詰まらせたのだ。なぜ私は止められなかったのか? まあ、傲慢さしかなかった。自分が大丈夫だと信じていた傲慢さ。まるで、ダークサイドを探求する似非芸術家のように振舞っていたんだと思う。私を止めようとした人たちにとっては、危険な行為だったに違いない。振り返ってみると、私がアンダーグラウンドにいた頃、彼らが私に話しかけてくれたのには、どれほどの配慮と愛情が必要だったかが分かる。彼らの言うことを聞かずに、彼ら全員の顔面を殴りつけたのは、どれほど不注意で冷酷だったかが分かる。
2007年10月9日Esquireインタビュー中毒には交渉の余地がない。
おすすめの聴き方・シーン
曲を堪能するかジンジャー・ベイカーのドラム演奏に耳を集中させるのが賢明。
総評
1967年リリース。名曲『Sunshine of Your Love』はこのアルバムから生まれた。しかしこの曲以外はシングルカットには向かないだろう。ジンジャー・ベイカーのドラムスは一人オーケストラをしているようで凄い。
クラプトンのギターもイマイチスーパープレイは見当たらない。曲として聴くのにはいいが、ギターとベースのプレイに関しては物足りなさがあるのが残念。
- Strange Brew
- Sunshine of Your Love
- World of Pain
キャッチコピー
『覚醒まであと少し』
AllMusic評価
| 4.5 | Excellent |
Wheels of Fire
ジャケットの印象
シルバーの下地に黒でデザインを描写したクールなジャケット。

音の特徴
公式盤からスタジオ録音とライブ録音のハイブリッド戦略はクリームだけではないでしょうか。確かな技術を持ったtrioなのでライブでも変な演奏は無かったと思います。ライブ盤しかないバンドは世界見渡してもないので、これから新曲の発表はライブ演奏で発表なんて新鮮でいいと思います。
このアルバムからクリームのスタイルが確立できたように思いますが、バンドとしては長くは続かないようです。しかしライブの定番『White Room』『Politician』『Crossroads』『Spoonful』が生まれたのは事実。オリジナル曲もあればアレンジしただけのものもありますが演奏は最高。
クリームにスタジオ録音のような決まりきった演奏は似合わないし、聴衆が求めているのはライブの度に曲調が変わるインプロビゼーションだったと思います。
私はこのアルバムは、プラチナSHM-CDとDcc Compact Classicの2種類もっているが、バスドラの解像度と押しの強さから言って、Dcc Compact Classicの方が勝っていると思う。中古で見かけるのでこのアルバムが好きな人は是非買ってみてください。
雰囲気・世界観
ライブ演奏にこそ自分たちの価値があると分かった時期ではないでしょうか。どんな演奏が繰り広げられるのか分からないというワクワク感というかゾクゾク感が最大り魅力でしょう。
2007年10月9日Esquireインタビューえっと、私は何者かって?実はアルコール依存症なんです。
2007年10月9日Esquireインタビュー治療を受けるまで、私は誰にも助けを求めたことがありませんでした。助けを求めるくらいなら、答えを知らない方がましだと思ったのです。だからこそ、治療は私にとって魅力的でした。彼らは意図的に、やり方を誰かに尋ねざるを得ないようなことを、できる限り多く患者に仕掛けてきました。例えば、コーヒーを淹れるには、あそこにたくさんの部品が組み合わさった機械があるのですが、私はやり方が全く分かりませんでした。だから誰かに尋ねなければなりませんでした。何度も何度も、助けを求めなければなりませんでした。実に巧妙なやり方です。
おすすめの聴き方・シーン
ライブの定番曲以外も鑑賞用としては秀逸な曲ばかりですが、やはりもっとライブ演奏が聴きたいと思わせるアルバムになったのは間違いないです。
私はクラプトンは、ビートルズのホワイト・アルバムの『While My Guitar Gently Weeps』のリード・ギターから始まってderek&the dominosの『いとしのレイラ』、CREAM『クロスロード』に辿り着いたものからすると、誰かのためにギターを弾くかバンド活動でのギターワークに名演が多いと思います。
クリームの転換点としてこのアルバムを聴いてください。たとえ短命に終わってしまったバンドだったとしても。
総評
1968年リリースの2枚組アルバム。1枚目はスタジオ・アルバムで2枚目はライブ盤。名演『Crossroads』はこのアルバムから。CREAMの頂点となるアルバム。
- As You Said
- Crossroads
- Spoonful
キャッチコピー
『転換点であり終焉の始まり』
AllMusic評価
| 4 | Strong |
Goodbye Cream
ジャケットの印象
黒を基調としているのはいいがネタ切れ感は否めない。アルバムにもそれが如実に出ている。

音の特徴
散漫な印象ではあるが、クラプトンのギターワークは相変わらずオリジナルのフレーズの応酬。ライブ演奏以外ではバッジ以外見るべきものがない。クラプトンのギターの音が細く感じるのは、ギブソンES-335を使用しているためだろうか。
クラプトンがジョージ・ハリスンと気が合ったのは、ビートルズの一員だったというよりコンポーザー能力を評価していたのだろう。『バッジ』のような曲はジャック・ブルースとは生み出せなかっただろう。更にジョージはレスリースピーカーを使ってギターで参加している。アルペジオ奏法で1:07あたりから聴こえるギターである。
雰囲気・世界観
2007年10月9日Esquireインタビューリスクとは、自分が無力なものをコントロールしようとすることです。
2007年10月9日Esquireインタビュー自分に足りないものに対する解決策としてお金を追い求める傾向がある人は、祈るものに注意したほうがよいでしょう。なぜなら、お金が手に入るかもしれないからです。
おすすめの聴き方・シーン
『バッジ』だけでも聴く価値がある。恐らくジョージも自分のコンポーザー能力に自信を持てたと思う。レノン=マッカートニーのところではボロクソだったから。
総評
1969年最後のスタジオ・アルバムにして解散後にリリース。ジョージ・ハリスンとの共同作曲の『Badge』はこのアルバムから。そしてCREAM史上最も売れた曲になった。曲数も少なく演奏時間も短いのでミニアルバムだろう。
- I’m So Glad
- Politician
- Badge
キャッチコピー
『ジョージ・ハリスンが自信を持つきっかけとなった』
AllMusic評価
| 4 | Strong |
Live Cream
ジャケットの印象
クリーム史上一番格好いいジャケット。

音の特徴
日本ではなぜか後述するLive Cream Volume IIの方が人気がある。このアルバムの音楽こそインプロビゼーションで聴衆が求めている音楽だろう。他のバンドでは無理だろう。この三人の天才たちがいたからこれだけのアドリブが演奏できたのだろう。
曲の締めくくりは暗雲の呼吸なのかもしれないが。オープニングの『N.S.U』はクラプトンとベイカーの演奏に完全にノックアウト。ハムバッカーの厚くて甘く押しの強い音が他のスタジオ録音のアルバムとの決定的違いだ。そういえば『Lawdy Mama』だけは、スタジオ録音だ。ライブというタイトルなのにスタジオ録音の曲を最後に入れたのは収録時間の帳尻合わせだろう。
雰囲気・世界観
正にインプロビゼーションのライブ盤の中で録音状態が一番いい。
2007年10月9日Esquireインタビュー私はiTunesで試聴するのが得意です。買うべきかどうかはすぐに分かります。
2007年10月9日Esquireインタビュー友人のスティーブ・ウィンウッドは、子供たちに「早く来なければ遅刻だ。中間はない」と教えていると言っていました。
おすすめの聴き方・シーン
ギターが好きな人でないとこの手のアルバムは退屈に聴こえるかもしれない。聴いていて心が落ち着いたり乗れる音楽じゃないからだ。ただ、楽器を演奏する人ならこの演奏の難しさが分かり、そういう観点から聴けるから退屈することはない。
総評
1970年リリースのライブ盤。やはりCREAMはライブで威力を発揮する。そしてジャック・ブルースよりもクラプトンとベイカーのプレーを支持する。この二人は天才の領域にいる。
- N.S.U.
- Sleepy Time Time
- Sweet Wine
キャッチコピー
『録音状態の良いインプロビゼーションはこのアルバムだけ』
AllMusic評価
| 4 | Strong |
Live Cream Volume II
ジャケットの印象
手抜きのジャケットだな。解散後リリースのアルバムだからどうでも良かったのかもしれない。
音の特徴
Live Creamの方が圧倒的に音質がいい。エッジが効いていない音質。比較的音質がいいといえるのは『Politician』『Sunshine of Your Love』。音質の良し悪しは、ベイカーのバスドラの音の輪郭とクラプトンのギターの音色に厚みとエッジ、要は倍音の響きで判断している。
雰囲気・世界観
セールスのために無理やり編集したのだろう。メジャーな曲を入れているが『Live Cream』のような没入感が足りない。
2007年10月9日Esquireインタビュー回復期に入った時、私のアイデンティティは大きく変わりました。それが今の私です。ミュージシャンなどになるよりも、このアイデンティティを持つことの方がずっと喜びを感じます。なぜなら、このアイデンティティのおかげで、自分をコントロールできるサイズに保てているからです。病気で地に足が着いた時(それがあるのは幸せなことですが)、このアイデンティティが私を調和させてくれます。精神的な拠り所を与えてくれます。説明を求めないでください。
おすすめの聴き方・シーン
『Politician』『Sunshine of Your Love』の2曲を聴くために他の曲も聴くというのが正論だろう。
総評
1972年リリースのライブ盤。こちらのアルバムの方が『Live Cream』より売れている。やはり『White Room』『Sunshine of Your Love』が収録されているからだろう。全曲クラプトンのプレーが最高である。この人のソロのフレーズは本当にオリジナリティに富んでいて、もたつくことのないロングプレーが素晴らしい。
- Deserted Cities of the Heart
- White Room
- Sunshine of Your Love
キャッチコピー
『ALL Musicの評価は正しい』
AllMusic評価
| 3.5 | Good |
Goodbye Tour – Live 1968
ジャケットの印象
『Goodbye Cream』のジャケットのコピーである。

音の特徴
とにかく音質が悪い。私はこのアルバムをユニバーサルから正式にリリースされる前にブートレッグで購入している。ユニバーサルの方は相当苦労してリマスターしたと思う。音に輪郭もないし正式に録音されたものなのかと疑問がある。ライブ会場のある一点からマイク1本で録音したような音だからだ。
ユニバーサルからは公式となっているが、どうしたらこんなに音が悪いのと言いたくなる。4枚組だけど聴きたいのはロイヤル・アルバート・ホールのフェアウェル・コンサートの『Crossroads』『Sunshine of Your Love』の2曲だけ。ロイヤルアルバート・ホールの演奏は過去最高の出来なのに、音質がダメなのが残念。ラスト・コンサートにして解散は知らされていたのだから、万全の体制で録音して欲しかった。
もしかしたら、ユニバーサルはブートレッグで出ていた音源を買い取りリマスターしたのかもしれない。クリームの『Crossroads』『Sunshine of Your Love』に関してフェアウェル・コンサートの動画はYouTubeでも観れるが音質は良くない。
ちなみにこの2曲が収録されているのは、DIDC 4になる。YouTubeで観れるプレイと同じである。
雰囲気・世界観
音質を気にしなければ、歴史的なライブだ。ロイヤル・アルバート・ホールで初期にライブをやったのは、ビートルズ、ローリング・ストーンズそしてクリームくらいだからである。名前の通り英国王室の格式高いホールである。
2007年10月9日Esquireインタビュー有名人であることの一番大変なことは、そうしたくないときに礼儀正しく振る舞わなければならないことだと思います。
2007年10月9日Esquireインタビュー写真を撮られるのも好きじゃないんです。そういう意味では、まるでアフリカの老人みたい。魂を少し奪われる気がするんです。
おすすめの聴き方・シーン
音質を気にしないで、歴史的イベントに酔いしれるという聴き方しかない。
総評
音質はブートレッグ並みで良くもユニバーサルは発売したものだと驚いた。しかしフェアウェル・コンサートのアルバムはこれだけなので仕方がない。『ロイヤル・アルバート・ホール』の演奏が聴きたいので音質が悪くても買ったのだ。
4枚組のアルバムでDISC4が正にそのアルバム。『Crossroads』『Sunshine of Your Love』にいたってはこれ以上の名演はないだろう。
キャッチコピー
『時として妥協するしかない場合もある』
AllMusic評価
| 4.5 | Excellent |
この時代のクラプトンを評価する人が多い。しかし私はCREAM時代の緊迫感に満ちたプレーの方がいい。DEREK時代のソロは何となく手を抜いているようなソロが多いと感じるからだ。
『IN CONCERT』の評価が高いが退屈に感じてしまう。ジョージ・ハリスンの当時の奥さん『パティ・ボイド』を好きになってしまいその苦悩から生まれた『いとしのレイラ』は素晴らしいが。
Layla and Other Assorted Love Songs
ジャケットの印象
不気味さもあるが、イエローとスカイブルーで芸術性を高めている。ピカソっぽいのがいい。
音の特徴
通常盤だと音質が悪いので、mobil fidelity社のゴールドCDとハイブリッドSACDを購入した。音質は中低域の厚みが増し押し出しも強くなった。どちらがいいかと言ったらゴールドCDの方が好きかな。
名曲揃いで手抜きの曲無し。デュアン・オールマンが参加したおかげで『いとしのレイラ』は伝説になったのだと思う。スカイドッグと言われたオールマンのスライド・ギターはライ・クーダーの影響を受けたものだ。前半の強烈に突き刺さるような気が狂いそうになるトーンのスライドギターと後半の安らぎに満ちたフレーズは彼にしか演奏できないだろう。
オールマンはレイラセッションから1年後バイク事故で死亡した。絶妙なタイミングでのセッションだったといえる。クラプトンは、DEREK時代はFENDER STRATOCASTER ブラウニーでハーフトーンで弾きまくっている。
『Little Wing』はジミヘンの曲でかなりの人がカバーしているが、クラプトンのアレンジのものが激情的で、他のアーティストも真似できないだろう。
雰囲気・世界観
苦悩と葛藤の世界
2007年10月9日Esquireインタビュー「レイラ」はまるで金鉱を掘り当てたような感覚でした。水の中や砂浜を見つめていると、突然キラキラと輝くものが現れる、そんな感覚です。少なくとも私にとっては、「ああ、これはみんなに気に入られるだろう」なんて思うことは決してありません。「これこそが宝の山だ!」と思うのです。
2007年10月9日Esquireインタビューもちろん、後悔はあります。数え切れないほどです。中でも大きな後悔の一つは、ジョージ・ハリスンの結婚に関わったことです。ディランが歌っているあの素敵な歌は何だったっけ?「楽園と道の向こうの家を間違えないで」。あの歌のインスピレーションが何だったのかは分かりませんが、まさに私の経験が歌っているんです。
おすすめの聴き方・シーン
複雑な感情の時に聴いてください。怒りたい時、悲しい時に聴いて欲しい。
総評
1970年リリース。CREAM解散後にジンジャー・ベイカーと『BLIND FAITH』を結成するもたった1枚のアルバムをリリースして解散。どのような心境の中でこのアルバムが製作されたかは想像に難くない。
亡きジミ・ヘンドリックスに捧げた『Little Wing』、パティ・ボイドに捧げた『Layla』と複雑な心境だろう。その時ジョージ・ハリスンは『サムシング』を捧げたとも言われている。
- Little Wing
- Layla
- Thorn Tree in the Garden
キャッチコピー
『クラプトン最高傑作』
AllMusic評価
| 5 | Masterpiece |
ボーカルが主流になりギターが鳴りを潜めた感じのアルバムが多い。コカイン中毒からカムバックして製作した次のアルバムが一番いいだろう。
461 Ocean Boulevard
ジャケットの印象
クラプトンのマイアミの別荘。アルバムリリースとともに所在地が判明してファンが殺到したため売却したという話もある。
音の特徴
コカイン中毒から立ち直ったあとのレコーディング。かなりリラックスしたプレイである。『I Shot the Sheriff』はボブ・マーリーが作詞作曲した曲。本人が歌ったものよりクラプトンがカバーしてヒットしたためボブ・マーリー本家のものも聴いてみようとなった作品。
ブルース・ロックの専門家がレゲエとは驚きですが、クラプトンなりの解釈で素晴らしい出来である。こういう多彩なところが80歳になっても新たなファンに支持される所以だろう。
雰囲気・世界観
レイラのイメージで聴くとがっかりするだろう。クラプトンも人なんだと思って聴くべし。復帰1作目なのでレイラのような心理的にギリギリ感はない。
2007年10月9日Esquireインタビュー「Tears in Heaven」は難しい曲です。もう演奏できないからです。息子の思い出や当時の気持ちを曲に使って、聴衆に何らかの影響を与えるのは不適切だと思います。
2007年10月9日Esquireインタビュー私にとっての平和とは、頭の中に雑音がないことです。
おすすめの聴き方・シーン
リラックスしたい時に聴くのが王道。
総評
1974年リリースでマイアミの自分のスタジオ兼別荘でレコーディングされた。ポップな感じでありながらレゲエもカバーしてヒットさせている。
- Motherless Children
- I Shot the Sheriff
- Let It Grow
キャッチコピー
『クラプトンも人間的な弱さはある』
AllMusic評価
| 4.5 | Excellent |





