- Ambient
- 2024年7月3日
- 2026年1月31日
Harry Nilsson『A Little Touch of Schmilsson in the Night』レビュー
ハリー・ニルソンと言えば曲では『Without You』が有……

2015年にワーナーミュージック・ジャパンからリリースされた7インチ・サイズ紙ジャケット&SACDハイブリッド盤を購入したのが最初でした。音圧が高すぎて音楽を楽しむというものではなかったです。そのためこのアルバムにはいい印象を持っておらず、その後全く聴きませんでした。
最近、ジョジョの奇妙な冒険をamazon primeで観てから聴き直してみました。ヘッドフォンも2015年のときよりもかなりいい機種を購入しているため、音圧が高くても聴きやすくなりました。そこで評価の高いaudio fidelity盤を中古で購入し、聴いてみるとなぜプログレッシブ・ロックの名盤と言われるのかが理解できました。
ちなみにサムネイルの画像は、audio fidelity盤の写真を撮りcopilotでCD以外の部分を削除し、フレームを付けるで加工しました。
前作『Fragile』でセールス的に成功しバンドとして一定の評価を得たあとの5作目アルバム。プログレのバンドで1枚当たりたったの3曲しか収録されていないのは、このイエスのアルバムだけでしょう。
Pink Floydの『Wish You Were Here』だって5曲収録されています。オープニングの『Close to the Edge』は19分近くあります。このアルバムがプログレの頂点だなんていう人が多いのも事実。
イエスのロゴマークが特徴で、グリーンのグラデーションがかかっている配色が生命の息吹を感じさせます。
通常盤だと低音が安っぽいので、下記の2枚をチョイスしました。ベースの低音とバスドラの扱いで印象の変わる曲調です。
スティーヴ・ハウがロンドンのテムズ川周辺に住んでいたことが影響してか、オープニング曲に川の流れと鳥の鳴き声が入ってました。テムズ川のどの辺にハウが住んでいたのかは知りませんが、河口付近ではないでしょう。緑が豊かな場所ではないかと思っています。鳥を身近に感じる様なところではないでしょうか。
テムズ川は日本でいうと荒川に似ています。川幅もほとんど同じだと思います。テムズ川の緑豊かな場所がテーマ背景なら音楽の光景が理解できます。3曲目に進むにつれてハイテクな感じが強くなる、それは都市化であったり工業化を意味しているからです。
上流から下流への川の流れではないでしょうか。
クラシックを聴く感じで聴いてください。サビや口ずさんでしまうようなメロディラインはないです。
3部構成の良くできたプログレアルバムです。『ロンリーハート』だけだと完全に忘れられてしまうバンドだったでしょう。
『起承転結を感じさせる仕上がり』
| 5 | Masterpiece |
| AllMusicスコア | 評 価 |
|---|---|
| Masterpiece | |
| Excellent | |
| Strong | |
| Good | |
| Average | |
| Mixed | |
| Poor | |
| Very Poor | |
| Awful |

スティーブ・ホフマンがリマスタリングを行っています。Audio FIDELITYのリマスタリング・エンジニアは彼だけだと思っていましたが、私が確認できただけで後一人いました。ロッド・スチュアートの『Never a Dull Moment』をリマスターした『Kevin Gray』。Kevin GrayはHDCDが好きな人でしたが、スティーブ・ホフマンは嫌いだったようで自分のリマスターには採用しなかったです。
また、日本人はドンシャリ型の音色が好きなようで日本のエンジニアや日本のレーベルがリマスターを行うと高域と低域を強調した音になります。
スティーブ・ホフマンの場合、体で感じる様なサウンドにはしませんが、じっくりと音楽と向き合うサウンドに変えます。Audio FIDELITYになってからDCC Compact Classicsの時ほどの好リマスターが減りましたが、このアルバムのリマスターは素晴らしいです。本人も好きな音楽だったのではないでしょうか。
このアルバムはたった3曲しかありません。最長で18分最短でも8分という大作です。プログレに多いサビらしいサビはないので口ずさめる曲ではないです。不気味さの漂った曲調でもないのでプログレ初心者でも十分理解可能です。唸るようなベースと完全に独創的なドラムのリズムの刻み方はこのアルバムでしか聴けません。
Close To The Edgeのパイプオルガンには残響感が足りないので壮大さがうまく表現されていないのは残念です。イエスの場合、レコーディングエンジニアに問題があったと感じています。
このアルバムは中古市場でも中々見かけませんが、キーボードとギターの高音、ベース音が音割れ寸前のリマスターなので体でサウンドを感じたい人にはおススメです。
2013年のリマスターなので表記にあれば買ってみてもいいでしよう。amazonで検索しても2013年リマスター盤はこれだけです。とても疲れますが若い人には向いているかもしれません。ASIN : B00LFVN7PSの記載があればこのアルバムです。
一つだけ評価するとすれば、ボーカルが近くに寄ってきて透明感が増したと言ったことでしょうか。