Yes『Close to the Edge』比較レビュー

2015年にワーナーミュージック・ジャパンからリリースされた7インチ・サイズ紙ジャケット&SACDハイブリッド盤を購入したのが最初でした。音圧が高すぎて音楽を楽しむというものではなかったです。そのためこのアルバムにはいい印象を持っておらず、その後全く聴きませんでした。

最近、ジョジョの奇妙な冒険をamazon primeで観てから聴き直してみました。ヘッドフォンも2015年のときよりもかなりいい機種を購入しているため、音圧が高くても聴きやすくなりました。そこで評価の高いaudio fidelity盤を中古で購入し、聴いてみるとなぜプログレッシブ・ロックの名盤と言われるのかが理解できました。

ちなみにサムネイルの画像は、audio fidelity盤の写真を撮りcopilotでCD以外の部分を削除し、フレームを付けるで加工しました。

Audio FIDELITY盤

スティーブ・ホフマンがリマスタリングを行っています。Audio FIDELITYのリマスタリング・エンジニアは彼だけだと思っていましたが、私が確認できただけで後一人いました。ロッド・スチュアートの『Never a Dull Moment』をリマスターした『Kevin Gray』。Kevin GrayはHDCDが好きな人でしたが、スティーブ・ホフマンは嫌いだったようで自分のリマスターには採用しなかったです。

また、日本人はドンシャリ型の音色が好きなようで日本のエンジニアや日本のレーベルがリマスターを行うと高域と低域を強調した音になります。

スティーブ・ホフマンの場合、体で感じる様なサウンドにはしませんが、じっくりと音楽と向き合うサウンドに変えます。Audio FIDELITYになってからDCC Compact Classicsの時ほどの好リマスターが減りましたが、このアルバムのリマスターは素晴らしいです。本人も好きな音楽だったのではないでしょうか。

このアルバムはたった3曲しかありません。最長で18分最短でも8分という大作です。プログレに多いサビらしいサビはないので口ずさめる曲ではないです。不気味さの漂った曲調でもないのでプログレ初心者でも十分理解可能です。唸るようなベースと完全に独創的なドラムのリズムの刻み方はこのアルバムでしか聴けません。

Close To The Edgeのパイプオルガンには残響感が足りないので壮大さがうまく表現されていないのは残念です。イエスの場合、レコーディングエンジニアに問題があったと感じています。

7インチ・サイズ紙ジャケット&SACDハイブリッド盤

このアルバムは中古市場でも中々見かけませんが、キーボードとギターの高音、ベース音が音割れ寸前のリマスターなので体でサウンドを感じたい人にはおススメです。

2013年のリマスターなので表記にあれば買ってみてもいいでしよう。amazonで検索しても2013年リマスター盤はこれだけです。とても疲れますが若い人には向いているかもしれません。ASIN ‏ : ‎ B00LFVN7PSの記載があればこのアルバムです。

一つだけ評価するとすれば、ボーカルが近くに寄ってきて透明感が増したと言ったことでしょうか。

この記事を書いた人

ogoe 男性

福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。

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