Miles Davis『Round About Midnight』レビュー

CBS移籍第一弾のアルバムです。モノラル録音のモノラル再生のCDになります。私はBlu-spec CDとmobil fidelity盤の2枚を持っていますがどちらも甲乙つけがたく、とてもいいCDです。

モノラルだから音の変化が少ないのかは分かりませんが、Blu-spec CDの方は音がSHARPでリアルな音で、mobil fidelityは音がマイルドです。その時の気分で使い分けます。

今まで参加ミュージシャンのことを考えずに聴いていましたが、豪華メンバーでした。まだ1950年代のアルバムなのでコルトレーンもガーランドもいたわけです。

参加ミュージシャン
  • Miles Davis/trumpet
  • John Coltrane/Tenor Saxophone
  • Red Garland/Piano
  • Paul Chambers/Bass
  • Philly Joe Jones/Drums

ジャケットの印象

背景が黒でマイルスが赤というどんな音楽なのか不安になりますが、そんな力む感じの音楽ではなかったです。

音の特徴

コルトレーンについては、まだ途上の演奏でいい演奏と言えるのはオープニングの『’Round Midnight』とラストの『Dear Old Stockholm』だと思います。曲調とテンポが合っていたのでしょう。

ガーランドも相変わらずで高音域の少し外れたようなトーンは健在で、『All of You』『Bye Bye Blackbird』で聴くことができます。

チェンバースのベースはラストの『Dear Old Stockholm』で堪能できます。重低音です。

ジョーンズのドラムもシンバルに特徴がありますが、静かに刻み続けています。

雰囲気・世界観

気持ちを整える音楽と言っていいでしょう。深く考えてしまったりする音楽ではないです。

おすすめの聴き方・シーン

夕食前に聴くかお風呂前に聴くのが健康的には良いと思います。

総評

同じCBS時代のアルバムでは『Kind of Blue』が圧倒的な人気を誇りますが、『’Round Midnight』も捨てたものではありません。

マイルスはマーティン社のコミッティというトランペットにハーマン トランペット用 ワウワウミュートを装着してミュート奏法を確立。このアルバムではまだかすれた感じが強くありませんが次第に強くなっていきます。時折使用するだけなら受け入れられますが、常時ミュート奏法だとストレスを感じてしまいます。この奏法に対する評価として繊細な表現というのがありますが、私にとっては音を出すのなら出す、出さないなら出さないとはっきりさせて欲しいと感じてしまいます。

マイルスの演奏に対するストレスからChet Bakerに行くことになりますが。

キャッチコピー

『このアルバムはモノラル再生が一番合ってる』

AllMusic評価

5
Masterpiece
AllMusicスコア評  価
Masterpiece
Excellent
Strong
Good
Average
Mixed
Poor
Very Poor
Awful
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