ジャズのアルバムであればトランペットだったりサックス、ピアノの演奏者のアルバムが通常だ。しかし、ミンガスはベーシストで音もあまりハッキリと聴こえてくる楽器でもない。楽曲の主役には向いていないということ。
シンプルな構成、例えばサックスまたはトランペットとピアノそしてベースならばベースの音も生きてくるとは思う。結構ド派手な演奏に聴こえて仕方がない。そのためミンガスのベースが各楽器の音に埋もれていると思う。
それでも全体としては1959年リリースのジャズ・アルバムでありながら都会的なセンスを感じるのは私だけだろうか。都会的センスとは空虚感と言ったらいいのか、すべてが休むことなく断続的に続いていく様でありそこに疲れや無力さを感じるという意味である。
マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンのジャズとは明らかに違う。自己主張とかは音楽からは感じ取れない。管楽器の派手さは今では受け入れることができる。
ジャケットの印象
なんともアートな描画である。
音の特徴
オープニングの『Better Git It In Your Soul』で誰かが後ろでシャウトしているがどうせならしっかり歌って欲しかった。そしてこの曲でピアノが執拗に同じフレーズを弾き続けているのが印象に残る。
また、尊敬するデューク・エリントンに捧げたという『Open Letter To Duke』は別にいい曲だとは思わない。
雰囲気・世界観
やっぱり真夜中に聴く音楽。朝から聴く音楽ではない。どうしても聴きたいときは、日曜日が向いている。
おすすめの聴き方・シーン
自分を奮い立たせたいときに聴いて欲しい。変に力むことなく自然と内側から力が湧いてくる。
総評
ジャンル的にハードバップに該当し、確実に名盤であるのにハードバップの括りでの紹介が薄い。アルバムとしての評価は高いが、ハードバップの中で位置づけして欲しい。そもそもハードバップというとおなじみのマイルスが真っ先に上がるが、ミンガスを最初に上げる人はいない。
ハードバップとは、分かりやすく言うと一般的にジャズと言われるビバップにブルース、ゴスペル、R&Bを取り入れてキャッチーでメロディアスなフレーズにし、それを即興で激しく演奏するスタイル。
このアルバムはハードバップの名演と言っていいでしょう。
- Better Git It In Your Soul
- Goodbye Pork Pie Hat
- Self-Portrait In Three Colors
キャッチコピー
『キャッチーなメロディに激しい即興』
AllMusic評価
| 5 | Masterpiece |
| AllMusicスコア | 評 価 |
|---|---|
| Masterpiece | |
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| Good | |
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| Poor | |
| Very Poor | |
| Awful |





