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ジャズのアルバムであればトランペットだったりサックス、ピアノの演奏者のアルバムが通常だ。しかし、ミンガスはベーシストで音もあまりハッキリと聴こえてくる楽器でもない。楽曲の主役には向いていないということ。
シンプルな構成、例えばサックスまたはトランペットとピアノそしてベースならばベースの音も生きてくるとは思う。結構ド派手な演奏に聴こえて仕方がない。そのためミンガスのベースが各楽器の音に埋もれていると思う。
それでも全体としては1959年リリースのジャズ・アルバムでありながら都会的なセンスを感じるのは私だけだろうか。都会的センスとは空虚感と言ったらいいのか、すべてが休むことなく断続的に続いていく様でありそこに疲れや無力さを感じるという意味である。
マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンのジャズとは明らかに違う。自己主張とかは音楽からは感じ取れない。管楽器の派手さは今では受け入れることができる。
オープニングの『Better Git It In Your Soul』で誰かが後ろでシャウトしているがどうせならしっかり歌って欲しかった。また、尊敬するデューク・エリントンに捧げたという『Open Letter To Duke』は別にいい曲だとは思わない。
おススメの曲
- Better Git It In Your Soul
- Goodbye Pork Pie Hat
- Self-Portrait In Three Colors
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。