ジョン・レノンの生前最後にリリースしたアルバムです。『Milk And Honey』は『Double Fantasy』のために録音されながらも収録されなかった未発表曲集ということになります。
人気がないアルバムのためか中古でも購入が困難になりました。このアルバムはジョンとヨーコが交互に曲をリリースしているため、CDから音源をリッピングするときは、ヨーコの曲だけ除外しました。

ジャケットの印象
アルバム・ジャケットの撮影は、篠山紀信さんが撮影しています。このようなシーンとアングルは天才と言われる所以です。原版はカラー写真であったのにも関わらず、ジョンの意向で白黒に変更されたのにも神がかっているとしか言いようがありません。葬儀で使用される写真は白黒がメインだからです。
音の特徴
ジョンの曲はベスト盤で聴けばいいか初期の作品だけオリジナル・アルバムで買うのがいいという判断が働くのでしょう。このアルバムの特筆すべきは、生前最後のアルバムというよりはフェンダーがほんの短期間しか生産していなかったザ・ストラトを使用して録音されている点にあります。
音色は輪郭がはっきりしていてパワーがあります。人によっては硬質に感じることでしょう。しかしこのギターでしか出せない音質です。
ミュージシャンではベースの『トニー・レヴィン』がこのアルバムに彩りを与えています。深い低音でかつグリスを上手く使っているのが特徴です。。音の刻み方も曲調に合わせてきめ細かに音を出しているので単調な曲でも飽きの来ないものになっています。『Watching The Wheels』のベースラインはこの人にしか弾けないフレーズの連続です。
フェンダー社が1980〜1983年に製造していた『The STRAT(ザ・ストラト)』。特徴はスモールヘッドでピックアップには「Fender X-1」という高出力のものをマウントしていた。そのためストラト特有の繊細な音は出しにくいモデルであったがパワー感のある音色になった。
雰囲気・世界観
古い時代の象徴のジョン・レノンが最後に残したアルバム。自らの死をもって新しい時代の夜明けを示した。
おすすめの聴き方・シーン
ヨーコの曲以外は名曲揃い。明るい曲はないが、何気に物悲しい曲がジョンの真骨頂なので堪能しながら聴いて欲しい。どの曲も終わりに近づいている雰囲気があって切ない気分になる。
総評
曲の説明は不要でしょう。5年間の主夫生活からミュージシャンとしてカムバック後最初のアルバムにして最後のアルバムとなってしまった作品。Starting Overを聴くとこれから新しい時代を切り開いていくんだと感じさせながら、Womanを聴くと特にイントロ部分は妙に終わりに近づいているような不思議な気分にさせます。
残念ですがそういう運命だったのでしょう。恐らく生きていたとしても平凡な曲しか書けなかったと思います。
- (Just Like) Starting Over
- Cleanup Time
- I’m Losing You
- Beautiful Boy
- Watching The Wheels
- Woman
- Dear Yoko
キャッチコピー
『ジョン最後のレコーディング』
AllMusic評価
| 4 | Strong |
| AllMusicスコア | 評 価 |
|---|---|
| Masterpiece | |
| Excellent | |
| Strong | |
| Good | |
| Average | |
| Mixed | |
| Poor | |
| Very Poor | |
| Awful |





