2015年に初めて『Chet Baker Sings』を聴いたとき、名盤と言われる理由が分からなかった。トランぺッターだと思っていたのにボーカルがメインでしかも下手だと感じたからだ。
今ではそのボーカルも受け入れることができるようになった。でもトランペットの方がいい。Chet Bakerのトランペットを聴くと学生時代の放課後を思い出す。だからついつい夜に聴きたくなるのだ。
- マイルスのミュートトランペットに疲れた人
- ゆったりした気分で余韻に浸りたい人
- 何か考え事をしたい人
目次Outline
チェット・ベイカー・プレイズ・ラーナー&ロウ
1959年リリースのミュージカルで活躍する名ソングライター・チームのヒット曲をカヴァーした好企画盤で、ピアノにビル・エバンスが参加している。そしてリバーブがかかった音が妙に心に残る。どの曲も夢心地にさせてくれるので、嫌いな曲は全くない。
おススメの曲
- アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス
- ザ・ヒーザー・オン・ザ・ヒル
- アイ・トーク・トゥ・ザ・ツリーズ
チェット
1959年リリースでピアノにビル・エバンス、ギターにケニー・バレルという豪華メンバー。チェットの黄昏てしまいそうなトランペットが印象に残る。
おススメの曲
- イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド
- ティス・オータム
- セプテンバー・ソング
Let’s Get Lost
1988年リリースのChet Baker自身のドキュメンタリー映画用の音楽。軽やかなタッチのピアノとうねるようなベースが素晴らしい。全曲捨て曲なし。
おススメの曲
- You’re My Thrill
- Daydream
- Blame It on My Youth
アイ・リメンバー・ユー ~ザ・レガシーVOL.2
チェット・ベイカーとギタリスト、ダグ・レイニーの再共演は、デンマークの名門クラブ、カフェ・モンマルトルで行われた。1985年のライブ録音。珍しくボーカル少な目なところがいい。そしてレイニーのギターテクニックとこの録音の良さに驚かされる。
おススメの曲
- ブロークン・ウィング
- ナーディス
- ユー・ゴー・トゥ・マイ・へッド
チェット・ベイカー・シングス
1956年リリースで非常に評価の高いアルバム。このボーカルには好き嫌いがはっきりするでしょう。ボーカルは別としてアルバムとしては良くまとまっている。5枚のアルバムの中で私の中では最下位ではあるが。
おススメの曲
- Like Someone in Love
- My Funny Valentine
- The Thrill Is Gone





