2001年にリリースされたTSUBAKIの唯一のアルバム『CAMELLIA』を再考。スパンコールのような華やかさと、どこか切ないメロディが共存する本作の魅力を掘り下げます。
プロローグ
amazon primeで特命係長 只野仁 (テレビドラマ)の1stシーズン(2003年)のエンディングを聴いてから好きになりました。
ジャケットの印象
ジャケットに象徴される「スパンコール」と「強い眼差し」は、当時の「自立した女性像」を象徴するアイコン的なデザインです。アルバムタイトルである「椿(カメリア)」が持つ「控えめな素晴らしさ」や「気取らない優美さ」という花言葉を、あえて華麗なビジュアルで表現している点が特徴的です。
音の特徴
アルバムの沿革と背景
TSUBAKIは、2000年にシングル『川の流れのように』でデビューした女性シンガーです。その圧倒的な歌唱力と、モデルのようなビジュアルで当時大きな注目を集めました。
本作『CAMELLIA』は2001年にリリースされた待望の1stアルバムです。当時のR&Bブームの空気感を纏いつつ、歌謡曲的な情緒も忘れない日本的なポップ・ミュージックとして完成されました。
宇多田ヒカルが英語が堪能でR&Bを基調としていたとしても、椿はその対岸にいるアーティストだったと思っています。宇多田ヒカルや小室ファミリーの影に隠れてしまったのかもしれません。曲も歌も素晴らしいしもっと売れてもいいアルバムでした。
CDは現在新品で買うことは困難なので中古でと言いたいところですが、このCDは当時のブームだったCCCDなのでPC音楽には不向きでリッピング不可です。今回、moraでダウンロードで購入しました。ハイレゾではないですがflacでいい音です。ただ当時の録音は録音レベルギリギリまで上げてマスタリングしていたので、クリッピングすれすれの音ですし、耳が疲れます。
川の流れのように
美空ひばりさんのもいいですが、椿さんのもいいです。R&Bをベースにしながらもオリジナルの雰囲気を大切にしています。ファルセットの使い方も上手いですがなんとも切なく聴こえてきます。
宛先のない手紙
ピアノとボーカルだけですが、シンプルでどこか寂しげなところがいいです。
明日に架ける橋
Simon & Garfunkelのカバーでした。椿さんがアレンジするとオリジナルと全く違う曲調になります。むしろこちのバージョンの方がゴスペル調が強く感じます。
雰囲気・世界観
ヒップホップのジャンルになるのにパワーやリズムだけでなく演歌の心が底流にある音楽です。聴き疲れはなく老若男女すべての世代に愛される音楽ではないでしょうか。NEW J-POPと言ってもいいくらいです。
おすすめの聴き方・シーン
踊ってもいいしじっくり聴いてもいい。ドライブのお供にも最高です。
総評
生楽器と打ち込みが融合し、力強さと繊細さが同居する歌声が、アルバム全体の「ドラマチックさ」へと昇華していきます。
キャッチコピー
『時代に埋もれたアーティスト』
RYM評価
| 2.75 | Mixed |
| RYM Rating | 評 価 |
|---|---|
| Masterpiece | |
| Excellent | |
| Strong | |
| Good | |
| Average | |
| Mixed | |
| Poor | |
| Very Poor | |
| Awful |
エピローグ
知っている人が少ないアーティストかもしれませんが、実力があり演歌の心と歌声もマッチする唯一のヒップホップアーテイストだと思います。レアなタイプなので世界的にもっと売れても良かった。世界的にJ-POPが人気あるのでその中で再評価して欲しいアーティストであり、アルバムです。




